オーストラリアよりIKKYUの書き綴り

オーストラリア在住、一日本人として、一父親として、一夫として、一男として、日頃忘れがちな、大切な想いを共有する場になればと思います。 ここオーストラリアで携わってきた治療・健康・教育分野での体験・経験を活かして、周りの方々に役に立つ情報を発信できればと思います!

手習い 5: 離れてみて初めて言える、”ありがとう”

こんにちは。 シドニーより、IKKYUのシゲです。

 

人生をより豊かに生きていくために忘れちゃダメだと思う大切な気持ちが”ありがとう”ですよね。

 

僕は実質、19歳ぐらいまで日本の実家にいたんですが、今思い返すと、自分はどれだけ恵まれていたんだろうと深く感じるわけです。 決してお金持ちの家庭ではありませんでしたが、当たり前ように寝泊まりできる場所があって、不自由なく食べる物がいつもそこあって、必要な物は問題なく手に入る環境がそこにはあったんですよね。

 

もちろん、僕はそんな環境にいる時に、素直に感謝の気持ちって持ったことはなかなかなかったんですよね。 いつもそこにあるのが”当たり前”だと、”当然”だと勝手に思い込んでいた。むしろそんな事さえも考えていなかったと思うんです。 

19歳の時に初めて海外に出てみて、初めて親元を”離れてみて”生まれてくる想いっていうのは確かにあるんだなぁとその時に感じたんですよね。常にその環境にいると忘れてしまいがちな大切な想いや感情っていうのが、少し離れてみて、距離を置いてみて初めて実感できる。 それは決して肉体的に離れないとだめというわけではないとは思うんですが、やっぱり日々の”当たり前”と思っている心構えから少し離れてみることも重要なんだろうなと思うわけです。

 

毎日の繰り返しの生活の中にでも、いつも新鮮な”ありがとう”を持つことが実践できたら、人はもっともっと心豊かに暮らしていけるんだろうなと思うわけです。 そんな”ありがとう”を自分の中で増幅させ、周りの人を幸せにしていけるような、より多くの”ありがとう”を振り撒いていけるような生き方をしていきたいなぁ。

 

そんなことをぼんやり考えながら、こんな平和な環境を作りあげてくださった先祖の先輩方を想い、自分を取り巻く全ての環境を想い、今一度、”ありがとう”と心に呟くのでした。