手習い 9: 時を待つ心
こんばんは、9日目。 シドニーよりお届けします。
今日のタイトルは”道をひらく”という 松下幸之助さんの本の一部から。 この本は前回に日本に帰った時に、ある友人から、これをしげちゃん(しげちゃんとは僕の名前です、念の為。笑)にと言って、頂いた大切な本です。 最近ではバッグに持ち歩きながらちょこちょこ読んでいます。
本当に本当に素晴らしい本で、この本の1ページずつに限りないほどの悟りがあると思います。 これからちょくちょくこのブログで、この中の1ページずつに少し触れて、自分はどうだろう、なんて考えてみたいなぁと思います。
”時を待つ心”。
”何を成し遂げるにしても時というものがある。時は人間の力を超えた目に見えない大自然の力。 どれだけ望んでもその季節が来なければ花は咲かない。 どれだけ焦っても、時期が来なければ事は成就しない。冬がくれば、また春は近づき、桜は静かにその春を待つ。”
ここまででもすごく趣深く、うーむと感心していたところ、大切なのはその後でした。
”でも、何もせずに待つ事は僥倖を待つに等しい(つまり偶然)。 静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力を蓄えている。 蓄えられた力がなければ、時が来ても事は成就しないだろう”、と。 深いですよね〜、これ。 めちゃめちゃ深いですよね。
僕自身、体は大きいくせに心は小さいので、すぐに焦る焦る。笑
で、その焦ってる間に自分がどれくらい目の前のことに目を向けて、力を蓄えようと動いているだろうか〜、なんて考えると。 むむむむ・・・・・。
人間も結局は大自然の一部、時には自然の流れに身を任せ、焦らず、目の前の事を一生懸命に向き合い、時が来るまでしっかり力を蓄えるのが大切なんだなぁ、と頷く夜なのでしたぁ。